お知らせ
10.142025
お風呂の蛇口水漏れの直し方|原因別の簡単DIY修理と業者選びのコツ

お風呂の蛇口からの水漏れ、気付いたらすぐに修理したいけど、どうすれば良いのか分からない…と悩んでいませんか?この記事では、お風呂の蛇口の水漏れの原因を特定し、自分で修理する方法を、写真付きで分かりやすく解説します。DIY初心者でも安心!まずは落ち着いてできる応急処置から、必要な道具や部品、業者に依頼する場合の費用や選び方まで、全てお教えします。水漏れを放置することのリスクについても触れているので、ぜひ最後まで読んで、快適なお風呂ライフを取り戻しましょう!
まずやるべき応急処置!お風呂の蛇口からの水漏れを止める方法
「ポタポタ…」という音が気になったり、水道料金が心配になったり。水漏れに気づいたら、修理方法を調べる前に、まずは水を止めることが最優先です。慌てずに対処できるよう、2つの応急処置の方法を解説します。
方法1:蛇口本体の「止水栓」を閉める(推奨)
お風呂場の蛇口だけへの給水を止める方法です。他の場所(キッチンやトイレ)の水は使えるため、生活への影響が少なくおすすめです。
止水栓は、壁付けタイプの蛇口の場合、壁から出ている2本の脚(クランク)部分にあります。マイナスドライバーで回せる溝があるのが特徴です。時計回りに回らなくなるまで閉めることで、水の供給を止めることができます。固い場合は無理に回さず、次の「水道の元栓」を閉める方法を試してください。
方法2:家全体の「水道の元栓」を閉める
蛇口に止水栓が見当たらない場合や、固くて閉められない場合は、家全体の水の供給を止める「水道の元栓」を閉めましょう。これにより、家中の水がすべて止まります。
- 一戸建ての場合:敷地内の地面にある「量水器」「メーター」と書かれたボックスの蓋を開けると、中に元栓のハンドルがあります。
- マンション・アパートの場合:玄関横のパイプスペース(PSと書かれた扉の中)にあることが多いです。
元栓を閉めれば、水漏れは確実に止まります。落ち着いて原因の特定や修理の準備に進みましょう。
お風呂の蛇口の水漏れ、原因を特定しよう!
応急処置で水が止まったら、次は「なぜ水漏れが起きているのか?」を突き止めましょう。原因を正しく特定することが、適切な修理への第一歩です。そのためには、まずご自宅の蛇口の種類を知る必要があります。
最初に確認!お風呂の蛇口の種類
お風呂の蛇口は、取り付け方とハンドルのタイプによって大きく分類されます。それぞれで使われている部品が違うため、修理方法も異なります。
- 取り付け方の違い
- 壁付けタイプ:浴室の壁面に直接取り付けられている、最も一般的なタイプです。
- 台付け(デッキ)タイプ:浴槽のフチや専用のカウンターの上に取り付けられているタイプです。
- ハンドルのタイプの違い
- 2ハンドル混合水栓:水用とお湯用の2つのハンドルがあり、それぞれをひねって温度と水量を調節する昔ながらのタイプです。
- サーモスタット混合水栓:温度調節ハンドルと、水量・シャワー切り替えハンドルが分かれているタイプです。設定した温度を自動で保ってくれるため、現在の主流となっています。
ご自宅の蛇口がどのタイプかを確認することで、この後の原因特定や部品選びがスムーズになります。
水漏れ箇所から主な原因を探る
蛇口のどこから水が漏れているかによって、原因となっている部品をある程度推測できます。
水漏れ箇所 | 主な原因部品 | 該当する蛇口タイプ |
---|---|---|
吐水口(水の出口) | コマパッキン(ケレップ)の劣化 | 2ハンドル混合水栓 |
吐水口(水の出口) | 開閉バルブの故障 | サーモスタット混合水栓 |
吐水口の根元 | Uパッキンの劣化 | 全般 |
蛇口本体と壁の隙間 | クランクパッキンの劣化、シールテープの劣化 | 壁付けタイプ |
シャワーホースとの接続部 | 接続部のパッキン劣化 | 全般 |
DIYで解決!お風呂の蛇口の水漏れ修理
原因の見当がついたら、いよいよ修理に挑戦です。適切な知識と道具があれば、多くの水漏れはDIYで解決可能です。ここでは、修理に必要なものから、水漏れ箇所別の具体的な修理手順までを分かりやすく解説します。
修理に必要な道具と部品
お風呂の蛇口の水漏れ修理をDIYで行うために、以下の基本的な道具と交換部品を準備しましょう。
- 基本的な道具
- モンキーレンチ:ナットの締め付け・緩めに使用します。
- ウォーターポンププライヤー:部品を掴んだり、固定したりする際に役立ちます。
- ドライバー(プラス・マイナス):ハンドルのネジなどを外す際に必要です。
- 古い歯ブラシ:部品の掃除に使います。
- 雑巾やタオル:水滴を拭いたり、部品を置いたりするのに使います。
- 主な交換部品
- 各種パッキン:水漏れの原因として最も多いゴム部品です。
- 開閉バルブ/カートリッジ:サーモスタット水栓の心臓部です。
- シールテープ:壁付け蛇口の接続部分に使われる防水テープです。
【重要】部品購入で失敗しないためのポイント
DIY修理で最もつまずきやすいのが、「間違った部品を買ってきてしまうこと」です。これを防ぐために、以下の手順で準備を進めましょう。
- 蛇口の品番を特定する まず、ご自宅の蛇口のメーカー名と品番を正確に確認します。蛇口本体の根元や裏側、ハンドルの下などに、銀色や白色のシールで記載されていることが多いです。シールが剥がれて読めない場合は、蛇口の取扱説明書や保証書を確認してください。
- 写真を撮っておく 品番がわかったら、そのシールの写真を撮っておきましょう。品番がどうしても見つからない場合は、蛇口全体を正面、真上、斜めなど、複数の角度から撮影しておきます。また、交換したい部品(パッキンなど)を分解して取り外せるなら、その部品自体の写真も撮っておくと万全です。
- ホームセンターで相談する ホームセンターの水栓コーナーには、主要メーカー(TOTO, LIXIL, KVK, SANEIなど)ごとに補修部品が整理されています。最も確実な方法は、スマートフォンで撮影した写真を見せて、店員さんに相談することです。「この品番に合うパッキンを探しています」と伝えれば、適切な部品を案内してもらえます。自己判断で似た形状のものを買うと、微妙なサイズ違いで水漏れが直らない原因になるため、品番での適合確認が非常に重要です。
水漏れ箇所別・修理の手順を徹底解説
※どの作業を行う前にも、必ず止水栓または元栓が閉まっていることを確認してください。
吐水口からの水漏れ(2ハンドル混合水栓):コマパッキンの交換
- ハンドルの上にあるカラーキャップ(赤や青の印)をマイナスドライバーなどでこじ開けて外し、中のネジをプラスドライバーで緩めます。
- ハンドルを上に引き抜きます。
- モンキーレンチで、ハンドル下のカバーナットを反時計回りに回して外します。
- 中に見えるスピンドルという部品を反時計回りに回して抜き取ると、奥にコマパッキン(ケレップ)が見えます。
- 古いコマパッキンをピンセットなどで取り出し、新しいものと交換します。
- 逆の手順でスピンドル、カバーナット、ハンドルの順に取り付けて完了です。
吐水口の根元からの水漏れ:Uパッキンの交換
- 吐水口(スパウト)の根元にある大きなナットを、モンキーレンチで反時計回りに回して緩めます。
- ナットを緩めたら、吐水口をゆっくりと引き抜きます。
- 蛇口本体側に残っている、溝のついた古いUパッキンを取り外します。
- 新しいUパッキンを溝が上になるように取り付けます。
- 逆の手順で吐水口を差し込み、ナットを締めて完了です。
蛇口本体と壁の隙間からの水漏れ:シールテープの巻き直し
- モンキーレンチで、蛇口本体と壁側の脚(クランク)を接続している左右2つのナットを緩め、蛇口本体を取り外します。
- 壁から出ている脚(クランク)を、手で反時計回りに回して取り外します。
- クランクのネジ山に残っている古いシールテープや汚れを、歯ブラシなどで綺麗に取り除きます。
- 新しいシールテープを、ネジ山の2山目あたりから、時計回りに7~8周ほど、少し引っ張りながらきつめに巻きます。
- シールテープを指でネジ山になじませ、クランクを壁にねじ込みます。この時、少しでも逆回転させると水漏れの原因になるため、やり直しは厳禁です。
- 蛇口本体を取り付け、ナットを締めて完了です。
部品交換で直らない場合は?
上記のような部品交換を行っても水漏れが改善しない場合、蛇口本体の内部に損傷がある、あるいは経年劣化(寿命は約10年~15年)が考えられます。このような場合は、DIYでの修理が困難であると判断し、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。プロの業者であれば、原因を正確に特定し、蛇口本体の交換など、より専門的な修理を行うことができます。
DIYは不安…そんなあなたへ、業者選びのポイント
自分で修理することに不安を感じている方や、DIYで解決できなかった問題に直面している方へ。ここでは、信頼できる水道修理業者を選ぶためのポイントを解説します。安心して専門家に依頼できるよう、しっかり確認しましょう。
業者に依頼する場合の費用相場
専門業者に修理を依頼する場合、費用は水漏れの状況や交換する部品によって変動します。一般的な費用の内訳は「基本料金+作業費+部品代」で構成されることが多いです。簡単なパッキン交換であれば数千円から、蛇口本体の交換になると数万円かかることもあります。正確な費用を知るためには、必ず作業前に見積もりを取ることが重要です。出張費や見積もり料が無料の業者を選ぶと、比較検討しやすくなります。
信頼できる業者を見つけるには?
悪徳業者に騙されないためには、信頼できる水道修理業者を慎重に見極めることが重要です。ここでは、業者選びの際にチェックすべきポイントをQ&A形式で解説します。
- Q1: 実績や評判はどのように確認できますか?
A1: まずは、その業者のウェブサイトで施工事例や創業年数を確認しましょう。また、第三者の評価サイトで「口コミ」をチェックするのも有効です。地域密着型で長く営業している業者は、信頼性が高い傾向にあります。 - Q2: 料金体系は明確ですか?
A2: 料金体系が明確で、作業前に必ず書面で見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。「出張費」「見積もり料」「作業費」「部品代」などがどのように構成されているか、追加料金が発生する可能性についても、事前にしっかり説明があるかどうかが重要です。 - Q3: 保証はありますか?
A3: 修理後の「保証」があるかどうかは、業者選びの重要なポイントです。万が一、修理後すぐに不具合が再発した場合でも、保証があれば無償または低価格で再修理してもらえます。保証期間や内容を事前に確認しておきましょう。
業者に依頼する際の注意点
信頼できる業者が見つかったら、依頼プロセス全体でいくつか注意すべき点があります。スムーズかつ安心して依頼を進めるために、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 連絡前の確認事項: お困りの状況(水漏れの場所、蛇口の種類、いつからか等)をできるだけ具体的に整理しておきましょう。
- 現地調査での注意点: 現地調査の結果、どのような問題があり、どのような修理が必要なのかを、専門用語を使わずに分かりやすく説明してもらいましょう。
- 見積もり内容の確認: 必ず「書面での見積もり」をもらい、その内容を詳細に確認します。「作業内容」「使用する部品」「料金の内訳」「追加料金の可能性」などが明確に記載されているかチェックしましょう。
- 契約時の注意点: 見積もり内容に納得できない場合や、即決を急かされる場合は、その場で契約せず、一度検討する時間を持ちましょう。複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」も有効です。
水漏れを放置するとどうなる?リスクと対策
水漏れは、たとえ少量であっても放置しておくと、水道料金の増加だけでなく、建材の劣化や健康被害につながる深刻な問題に発展する可能性があります。早期発見と適切な対処が、将来的な大きな損害を防ぐ鍵となります。
水道料金への影響
お風呂の蛇口からの水漏れを放置した場合、想像以上に水道料金に影響が出ることがあります。例えば、糸を引くようなわずかな水漏れ(1分間に0.5リットルと仮定)でも、1日で720リットル、1ヶ月(30日)では実に21,600リットルもの水が無駄になってしまいます。一般的な水道料金を1リットルあたり約0.3円と仮定すると、1ヶ月の水道料金だけで約6,480円もの増加が見込まれます。このように、小さな水漏れでも経済的な損失は決して小さくありません。
カビや腐食のリスク
水漏れを放置する最も懸念されるリスクの一つが、目に見えない場所でのカビの発生や建材の腐食です。水が染み込んだ壁の内部や床下は、湿気がこもりやすく、カビが繁殖しやすい環境となります。発生したカビは、アレルギーや呼吸器系の疾患の原因となることもあります。さらに、木材などの建材は水分によって腐食が進み、建物の強度を低下させる原因にもなり得ます。
水漏れを予防するためのメンテナンス
水漏れによるトラブルを未然に防ぐためには、日頃からの定期的なメンテナンスが不可欠です。ご家庭でできる簡単な予防策を挙げます。
- 定期点検: 定期的に蛇口周りを見て、水滴やにじみがないか確認しましょう。
- 清掃: 水回りを清潔に保つことは、部品の劣化を防ぐ基本です。使用後はこまめに清掃しましょう。
- 部品の確認: 蛇口のハンドル操作が固くなったり、異音がしたりする場合は、内部部品の劣化サインかもしれません。早めに点検・交換を検討しましょう。
まとめ|お風呂の蛇口の水漏れを解決して快適なバスタイムを!
お風呂の蛇口の水漏れは、放置すると様々な問題を引き起こしますが、原因を特定し、適切な対処を行えば、ご自身で解決することも可能です。まずは慌てず応急処置で水を止め、この記事を参考に原因を特定し、DIYでの修理に挑戦してみてください。パッキン交換など、比較的簡単な作業で快適なバスタイムを取り戻せるケースは多くあります。
もし、ご自身での修理が難しい場合や、原因が特定できない場合は、無理せず信頼できる専門の水道業者に依頼しましょう。プロの技術と知識で、確実に水漏れを解消し、安心できるバスルーム環境を整えてくれます。
日頃から蛇口の状態をチェックする習慣をつけ、水漏れのサインに気づいたら早めに対処することが大切です。この記事が、あなたの水漏れ問題を解決し、再び心地よいバスタイムを楽しむための一助となれば幸いです。